「だいじ だいじ どーこだ?」は、産婦人科医の遠見才希子氏が手がけた幼児向けの性教育絵本で、子どもたちが自分の体を理解し大切にするための導入書です。
自分の「だいじなところ」を知り、その場所や意味を理解することは、成長していく子どもたちにとって非常に重要なステップです。本書は、親子で一緒に読み進められるよう工夫されており、読み聞かせる親も自然な流れで性教育について話し合えるきっかけとなるよう作られています。
本記事では、この絵本のあらすじや対象年齢、活用方法、試し読みについての情報など、さまざまな観点から「だいじ だいじ どーこだ?」の魅力を解説していきます。初めて性教育に触れる子どもたちにとってわかりやすく親しみやすいこの絵本を、ぜひ家庭や教育現場で取り入れてみてください。
この記事はこんな人にオススメ
- だいじだいじどーこだ?のあらすじを知りたい人
- 対象年齢や難易度について知りたい人
- 幼児・小学生向けの性教育導入本を探している人
- こどもから体のことを聞かれて返答に困ったことがある人
- 試し読みできるか知りたい人
目次
だいじ だいじ どーこだ? あらすじ・概要
「だいじ だいじ どーこだ?」は、子どもが自分の体について学ぶことをテーマとした絵本で、特に「プライベートパーツ」とされる口、胸、性器などの大切な場所を知り、それらの部分を守ることの重要性を伝えています。
絵本には、物語の形を通して、親しみやすくこれらの「だいじな場所」のことが描かれており、子どもたちが自然に理解できるよう工夫されています。著者の遠見才希子氏は、自身も産婦人科医師であり、子育て経験をもとに、性教育を必要以上に特別視せず、幼い頃から適切な知識を学ぶことの大切さを感じて本書を執筆しています。
この絵本を通じて、子どもたちは自身の体を尊重し、他者の体も同様に尊重する心を育むことができます。文章は平易でリズミカル、イラストも可愛らしいので、子どもが気軽に手に取りやすく、読後に親子で自然と会話が広がる構成になっています。
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対象年齢
「だいじ だいじ どーこだ?」の対象年齢は、4歳から小学低学年とされていますが、幼児から幅広い年齢層で楽しめる内容です。この年齢は、子どもが自分の体について興味を持ち始め、プライベートパーツについて知るための大切な時期です。幼少期から自分の体について正しい知識を持つことで、自己肯定感が育まれ、将来的な性被害の予防にも役立ちます。
特に、幼児期は好奇心旺盛で、いろいろなことに関心を示す時期でもあるため、この絵本を通して自然に「だいじなところ」の意味や役割を理解させることができるでしょう。さらに、保護者向けの解説も充実しており、性教育に不安を感じる親御さんも安心して読み聞かせができるようになっています。
年齢に合わせて、絵本の内容を繰り返し読むことで、子どもが成長しても内容を理解しやすく、再読のたびに発見がある作品です。
著者:遠見才希子さん
遠見才希子(えんみ さきこ)さんは、産婦人科医として活躍する一方、性教育の普及にも力を注いでいます。大学在学中から「えんみちゃん」の愛称で全国の中学校や高校で性教育の講演活動を行い、若者に寄り添ったアプローチが高く評価されていました。
また、緊急避妊薬の市販化を求める政策提言にも積極的に関わり、女性の健康と権利の向上に尽力しています。3人の子育てをしながら、執筆や講演活動を精力的に続けており、著書には『だいじ だいじ どーこだ?』のほか、「あかちゃんがうまれるまで」を含む「性とからだの絵本」シリーズなどがあります。
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絵:川原瑞丸さん
川原瑞丸(かわはら みずまる)さんは、1991年生まれのイラストレーターで、書籍や雑誌、ウェブ媒体へのイラストや絵本の作画を中心に活動しています。
「だいじ だいじ どーこだ?」では、子どもたちが親しみやすい温かみのあるイラストを手がけ、物語の魅力を引き立てています。
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【幼稚園・保育園・小学校】子どもへの指導案
「だいじ だいじ どーこだ?」は、保育園や小学校低学年の指導に取り入れられるケースもあり、初めて性教育に触れる子どもたちにも適した教材です。この絵本を使用する際の指導案として、次のようなステップを試している学校が多いようです。
まず、体の中で「だいじなところ」とはどこか考えさせ、どの部分がプライベートパーツなのかを学びます。次に、実際に「だいじ だいじ どーこだ?」の絵本を読み、プライベートパーツの役割や、水着で隠れている部分は特に大事な場所だということも伝えます。そして、それらをどのように守るかについて理解を深めます。
プライベートパーツを見られたり触られたりしたらどうするか?また、他の人のプライベートパーツをじろじろ見たり触ったりすると相手はどういう気持ちになるか?について学ぶことも大切です。
家庭でも理解が深まるよう、保護者向けの手引きやアドバイスを行っている学校も見受けられました。家庭と学校で連携しながら性教育を進めていくことで、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることができます。指導しやすいような大型の絵本も出版されていますので、是非チェックしてみてください。
小学生に向けて
「だいじ だいじ どーこだ?」は、小学生にとっても自己理解のための重要な絵本です。特に低学年の子どもたちにとって、自分の体を知ることや守ることの意識を育むことは、大切な成長の一環です。学校生活を通じて、友達との関わりが増え、さまざまな情報に触れる機会が多くなる小学生にとって、プライベートパーツの理解や自己防衛の意識を育てることは、健康的な人間関係を築くために必要不可欠です。
本書は家庭内でも読みやすく、学校での性教育が本格化する前段階としても理想的です。学校での自由読書の時間や、道徳の授業の中でも取り入れやすく、図書室にも適した一冊です。絵本を読んだ後は、家族やクラスで感想を話し合うことで、さらに理解が深まるでしょう。遠見才希子氏が執筆した本書は、教育的な要素と楽しい読み物としての魅力が融合した、家庭でも学校でも役立つ作品です。
男の子に向けて
男の子にとっても、自分の体のプライベートパーツについて学び、守る方法を知ることは健全な成長に欠かせない要素です。4歳くらいになると、自分の体と母親の体との違いに興味を持ち始め、「どうして違うの?」と家庭内で聴かれることもしばしば出てきます。親であっても説明が難しいと感じてしまう場面があるため、読み聞かせを通して自分の体について、異性の体について知ることは重要です。
また、幼いころから性別に関係なく自己防衛の意識を持つことで、他者の体も尊重できるようになります。この絵本を通じて、男の子たちは「だいじなところ」を理解し、いざというときの対処法を自然に身につけることができるでしょう。また、兄弟や友達と一緒に読み進め、互いに「だいじなところ」を意識しながら楽しく学ぶことで、心の成長も促されます。家族で一緒に読むことで、日常の中での自己尊重や他者への尊重の気持ちが芽生え、親子の絆も深まるはずです。
だいじだいじどーこだ?は試し読みできる?
「だいじ だいじ どーこだ?」を購入前に内容を少しでも知りたい方もいらっしゃいますよね。
残念ながら「試し読み」ができるサイトはありませんが、Amazonや楽天の商品ページで、数ページ分の画像が閲覧可能です。
絵の雰囲気や文章の難しさを確認することはできますので、是非チェックしてみてください。
だいじだいじどーこだ?の口コミや評判
「だいじ だいじ どーこだ?」は、幼児向けの性教育絵本として高く評価されています。読者からは、「子どもに自分の体の大切さを伝えるのに最適」「シンプルでわかりやすい内容で、親子で楽しみながら話し合うきっかけになる」といった声が寄せられています。
また、イラストの可愛らしさや、性別を問わず理解しやすい構成も好評です。一部のレビューでは、性教育の導入として非常に有用であるとの意見も見られます。
サキ研究員
我が家でも導入本としてこちらの本を購入しました。
話がシンプルで分かりやすいので、5歳でも飽きずに読めましたよ。
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だいじだいじどーこだ?は試し読みできる?あらすじや対象年齢等のまとめ
『だいじ だいじ どーこだ?』は、産婦人科医の遠見才希子氏による幼児向けの性教育絵本で、子どもが自分の体を理解し大切にするための知識を自然に学べる内容です。
対象年齢は4歳から小学低学年で、親子で読み進めながら「だいじなところ」を守る大切さを話し合うことができます。温かみのある川原瑞丸氏のイラストも子どもに親しみやすく、レビューでも「わかりやすく、親子の会話のきっかけになる」と高評価を受けています。家庭や教育現場で活用できるこの絵本を通じて、子どもが安心して自分の体を大切にできる力を育んでみてください。
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