絵本『おばけのかわをむいたら』は、親子で楽しむことができるユニークな内容と、独特のイラストで注目を集めています。
本記事では、あらすじや作者情報、対象年齢、試し読みの方法や関連グッズまで、徹底的に紹介します。購入を迷っている方や読み聞かせを検討している方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。さらに、この絵本が伝える深いテーマや親子で楽しむ方法についても掘り下げていきます。
この記事はこんな人にオススメ
- 「おばけのかわをむいたら」のあらすじ・内容を知りたい人
- 作者:たなかひかるについて知りたい人
- おばけのかわをむいたらシリーズについて知りたい人
- 子どもウケするの理由を知りたい人
- ネタバレ・考察について知りたい人
- 口コミや試し読みについて知りたい人
目次
おばけのかわをむいたら あらすじ内容
これ おばけたなかひかる作『おばけのかわをむいたら』冒頭文
おばけを つかんで
おばけの かわを むいたら ――
『おばけのかわをむいたら』は、説明を一切省いた大胆な構成で、読者を物語の世界に引き込む絵本です。 冒頭文を読んでもわかる通り、おばけをつかむ?おばけのかわをむく?といった様々なハテナには一切触れず、物語は進んでいきます。おばけの皮をむくと、おすもうさんが現れたり、電車が飛びなど、予想外の展開が待っています。 おばけなのか、バナナなのか、次に何が飛び出すのか――。シンプルな仕掛けながらも、読者の想像を超える展開に、大人も子どもも笑いがこみ上げてきます。 絵本全体を通して、ユーモラスでどこか奇妙でシュールな雰囲気が漂い、子どもたちにページをめくる喜びを提供していますが、物語の最後には、どこか不穏な空気が漂い、独特の余韻を残して幕を閉じます。この余韻が子どもたちの想像力をさらに刺激し、心に残る物語となっています。
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作者:たなかひかるさんについて
作者のたなかひかる(本名:田中光)さんは、お笑い芸人、ギャグ漫画家、絵本作家として、多彩な才能を発揮し活躍しています。京都府出身で、そのユーモアセンスと創造力は、幅広いジャンルで注目されています。
漫画家としての代表作には、シュール系漫画『サラリーマン山崎シゲル』があります。この作品では、主人公のサラリーマン山崎シゲルが、部長をはじめとする登場人物たちと繰り広げる異常でシュールな日常を、一コマ漫画という独特の形式で描いています。くだらなくも鋭い笑いを提供し、多くのファンを魅了しました。
また、ほのぼのとした日常エッセイ漫画『つまねこ』では、噛みぐせのある愛猫・正太郎と、そんな正太郎に振り回される妻・ヨメタナカとの奮闘を描き、心温まるユーモアを提供しています。この作品では、ユーモラスなだけでなく、猫好きの読者たちの共感を呼ぶエピソードが満載です。
絵本作家としても高い評価を受けており、『ぱんつさん』では、第25回日本絵本賞を受賞するという快挙を達成しました。
たなかひかるさんの作品は、シュールな笑いや温かな日常、想像力を刺激するアイデアが随所に見られ、その多彩な才能が一貫して感じられるものばかりです。絵本『おばけのかわをむいたら』もまた、彼の独創的な視点とユーモアが詰まった一冊として、多くの読者に愛されています。
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おばけのかわをむいたらは何歳から読める?絵本の対象年齢
『おばけのかわをむいたら』は、3歳から6歳の未就学児を主な対象とした絵本ですが、意外でシュールな展開は幅広い年齢層で楽しめます。シンプルな言葉と繰り返しのリズムで構成されており、「おばけをつかんで、かわをむく」という簡単な行動を通じて、次々に驚きのキャラクターが登場します。幼い子どもたちの好奇心をくすぐり、次は何が出てくるのかというワクワク感を味わえる内容です。
少し奇妙で不思議な雰囲気は、小学生や大人にも新鮮な驚きを与えます。親子での読み聞かせにも最適で、一緒にキャラクターを予想したり、物語の最後について話し合ったりすることで、楽しさが広がります。『おばけのかわをむいたら』は、世代を超えて想像力を刺激し、笑顔を引き出してくれる魅力的な絵本です。
出版社:文響社とは
文響社は、2010年に山本周嗣氏と作家の水野敬也氏によって設立された日本の出版社です。「ORIGINATE ORIGINAL ORIGINALITY」をスローガンに掲げ、ビジネス書、児童書、人文書、小説、学習参考書など、多岐にわたるジャンルの書籍を手掛けています。
同社は、楽しさと実用性を兼ね備えた独創的な作品を生み出すことを使命とし、世界中の人々の人生を豊かにすることを目指しています。その代表的な出版物には、全例文に「うんこ」という言葉を用いた『うんこ漢字ドリル』シリーズや、水野敬也氏著の『人生はニャンとかなる!』シリーズなどがあります。
『うんこ漢字ドリル』は、2017年の発売以来、テレビ、新聞、雑誌、ネットニュースなどで大きな話題となり、学習参考書としては初めてオリコン週間書籍ランキング総合1位を獲得するなど、累計900万部を突破する大ヒットとなりました。
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おばけのかわをむいたらのシリーズ展開
『おばけのかわをむいたら』は、2022年6月の発売以降、約1年で累計発行部数10万部を突破するヒット作となり、多くの子どもたちや親子に愛されています。人気を受けて、2023年4月には続編となる『しりながおばけ』が文響社から出版され、シリーズとしての展開がスタートしました。
続編『しりながおばけ』もまた、たなかひかるさんらしい独創的なストーリーとユーモアが満載で、読者を楽しませてくれる一冊です。この作品では、前作の「むく」という行動ではなく、しりながおばけの効果的な使い方が描かれワクワク感が一層強調されています。
『おばけのかわをむいたら』シリーズは、たなかひかるさんのユニークな視点とストーリーテリングが活かされた作品として、多くの読者の心を掴みました。シリーズ全体を通して、ただ笑えるだけでなく、少し奇妙で想像をかき立てる要素が加わっているため、子どもだけでなく大人も一緒に楽しめる絵本となっています。このシリーズは今後もさらなる展開が期待されており、絵本の枠を超えてグッズ化やイベントなど、新しい形でファンに届けられる可能性も広がっています。
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おばけのかわをむいたらの口コミ&評判
『おばけのかわをむいたら』は、読者から多くの好評を得ています。特に、子どもたちの反応が非常に良く、繰り返しの読み聞かせを求められることが多いようです。小学生の友達から『これめっちゃ面白いよ!』と激推しされて読んでみたらハマったという方も多いです。
サキ研究員
わが子の通う小学校でも、「おばけのかわをむいたら」と「大ピンチずかん」は万年貸し出し中な程人気だそうです。
親自身も楽しめるとの意見も多く、繰り返し読んで!とせがまれても全然辛くないといった意見も。
一方で、シュールな内容や独特のユーモアに対して、好みが分かれるという意見もあります。しかし、全体的には、子どもたちの想像力を刺激し、親子で楽しめる絵本として高く評価されています。
おばけのかわをむいたらは試し読みできる?
「おばけのかわをむいたら」が気になっているとう方は、是非Amazonにて試し読みをしてみてはいかがでしょうか。商品ページでは、絵本のサンプルページが数ページ読める仕様となっています。
物語の冒頭部分を無料で試し読みできるので、自宅にいながらシュールなイラストやおばけのユニークな表情を垣間見ることができ、購入前に物語の雰囲気を感じることができるでしょう。
特に、お子さんによって、「ハマる」「ハマらない」絵本は違いますので、試し読みにてお子さんの反応をみてから購入するのが安心です。
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おばけのかわをむいたらや他の絵本を無料で読めるサイトはある?
「おばけのかわをむいたら」を無料で楽しむ方法として、Amazonが提供している「Kindle Unlimited」がおすすめです。初回1ヶ月無料で『おばけのかわをむいたら』を含む500万冊以上が読み放題となっています。
Kindleタブレットを持っていなくても大丈夫。お手持ちのタブレットやスマートフォンにKindleのアプリをダウンロードすればいつでもどこでも絵本が楽しめます。
お出かけの際、「絵本を持ち歩くのは重いな」という方や、「出先で動画を見せたくないな」という方にはとても便利なサービスなので、是非試してみることをおすすめします。
もちろん、初月の無料期間中に解約すれば、月額費用はかかりません。
物価上昇により紙の絵本の価格も上がっております。親子での読み聞かせや、自宅での手軽な読書体験としておすすめの方法です。
\ 今なら初回1カ月!無料で読み放題! /
おばけのかわをむいたらのグッズ展開
2024年6月には、サンキューマートとのコラボレーションにより、『おばけのかわをむいたら』のキャラクターを使用した雑貨が発売されました。絵本の世界観を日常生活でも楽しめ、しかもこのクオリティで390円は破格です。
この独特の世界観に子供だけでなく大人もハマッてしまうこと間違いなしです。是非手に取って親子で楽しんでください。
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【ネタバレあり】研究員の独自感想&考察
ここからは絵本研究員サキの「独自感想」となります。
自由に語っていきますので、ご容赦ください。
『おばけのかわをむいたら』は、子どもたちに大人気の一冊で、「何度も読んで!」とせがまれるほどの反響がありました。文章自体はシンプルで、年長児でも十分自分で読める内容ですが、読み聞かせをすることでその面白さが何倍にも増し、まさに読み聞かせの魅力を体感できる絵本でした。
私自身、昔からこのような「意味が分からないシュールな作品」が大好きで、中学生のころに美容室で読んだ『バカドリル』を彷彿とさせ、そのくだらなさや訳の分からなさが心地良いものなんだと再認識。
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最近の何でも説明される作品や無駄を削ぎ落とした音楽とは違う「余白の面白さ」を存分に楽しめる作品だと思います。説明過多な作品につかれている方は是非!
物語は、おばけの皮をむいていく主人公の手だけが描かれ、読者自身がむいている感覚を味わえる構成になっています。そしてラストでは、自分の頭上から音がして空がむかれる描写で物語が終わり、「自分も何かの中にいて誰かにむかれているのでは」というゾクッとする感覚を残しながら終わります。
絵本版「シックス・センス」かなと思うほど。
また、おばけから現れるおすもうさんや電車などの後描写(小ネタ)も楽しく、これが著者のたなかひかるさんが「子どもたちは気に入ったものを繰り返し読み、細かい部分を見つけて喜ぶもの。そんな発見を楽しんでほしい」と意図して描き込んだものだと分かり、細部にまでこだわって作られたことに感動しました。子どもだけでなく、大人も楽しめる奥深いものとなっているので是非読んでみてほしい一冊です。
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【シュールすぎ!】おばけのかわをむいたらの人気の秘密や対象年齢・あらすじまで徹底解説!の総括
『おばけのかわをむいたら』は、シュールで意外性に満ちた展開が魅力の絵本で、子どもから大人まで幅広い世代に楽しんでもらえる一冊です。その対象年齢は主に3歳から6歳とされていますが、シンプルな文章と読み聞かせの効果で、年齢を問わず笑顔が広がる内容となっています。特に、次々とおばけの皮をむくたびに現れる意外なキャラクターや、少し不穏なラストの展開は、読む人の想像力を刺激し、何度も読み返したくなる魅力があります。
また、子どもたちが大笑いしながら楽しめるだけでなく、読み手である親や大人も「この訳の分からないシュールさがたまらない」と愛しく、親子で一緒に楽しめる作品となっています。さらに、細部にまでこだわった描写や小ネタが満載で、読むたびに新しい発見がある点も高く評価されています。こうした工夫は、著者たなかひかるさんの「繰り返し読んでも新しい楽しさを見つけてほしい」という思いが詰まったものであり、絵本としての完成度をさらに高めています。
『おばけのかわをむいたら』は、ただ笑えるだけでなく、読む人に驚きや感動、そして想像力を与えてくれる奥深い絵本です。親子のコミュニケーションを深めるきっかけとしてはもちろん、大人だけでも楽しめるユーモアと発見の詰まったこの絵本を、ぜひ手に取ってみてください。
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