【泣ける絵本】おまえうまそうだなの伝えたいこと・シリーズの順番やおすすめも紹介

絵本『おまえうまそうだな』は、親子の絆や愛情、相手を思いやる心の大切さを教えてくれる作品で、子供から大人まで幅広い世代に愛されています。物語を通じて、親子や友人との関係性の中で大切な価値観が育まれる様子が描かれており、読むたびに新たな発見があるのも魅力です。

本記事では、『おまえうまそうだな』の物語のあらすじや内容、シリーズの中で特におすすめのもの、映画・舞台・グッズ情報など、おまえうまそうだなの様々な情報を詳細に紹介します。お子様との読書タイムを楽しむヒントや、読み聞かせのコツもお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

おまえうまそうだなのあらすじや内容を紹介

『おまえうまそうだな』は、大きなティラノサウルスと子供のアンキロサウルスが出会い、親子のような絆を描いた感動物語です。

生まれたばかりのアンキロサウルスは、本当の両親と離れひとりぼっち。寂しそうに歩く赤ちゃん恐竜の前に、「おまえ うまそうだな」とヨダレを垂らしながら近づくティラノサウルスが現れます。

子どものアンキロサウルスを捕まえ食べようとした瞬間、アンキロサウルスが「おとうさーん！」と呼んで、ティラノサウルスの足にしがみついたのです。「おまえ うまそうだな」と言ったのを聞いたアンキロサウルスは、自分の名前を「ウマソウ」だと思い込み、名前を知っている相手は「お父さん」に違いないと信じていたのでした。

こうして、勘違いから始まった奇妙な親子生活がスタートします。アンキロサウルスは強くてかっこいいティラノサウルスに憧れを抱きます。しかし、本来は肉食恐竜と草食恐竜。ティラノサウルスはウマソウに嘘をついている罪悪感と芽生えてきた親心の狭間で胸を痛めているのでした。

物語の終盤には、親が子を想う愛情が深まる感動的な展開が待っています。生みの親でなくても育てることを通じて絆が生まれるという、家族愛と親子関係の尊さが描かれた本作は、多くの読者に温かい感動を与えています。

作者:宮西達也さんについて

宮西達也さんは日本を代表する絵本作家であり、『おまえうまそうだな』をはじめ、数多くの感動的な作品を生み出しています。

1956年に静岡県に生まれ、日本大学芸術学部美術学科を卒業後、絵本作家として数々の作品を生み出しています。『おとうさんはウルトラマン』や『おかあさん だいすきだよ』など、親子愛や家族の絆を描いた作品を多く手がけており、その優しいストーリーは子供たちの心を惹きつけるだけでなく、親にとっても深い共感を呼び、思わず涙してしまう場面も多いです。宮西さんの絵本には、親としての愛情や子供への想いが温かく描かれており、大人も子供と一緒に感動を共有できる作品が揃っています。

特に「ティラノサウルス」シリーズは、親子や友情のテーマを通じて、家族や大切な人を思いやる気持ちが伝わる作品です。そのため、読み聞かせを通じて親子で一緒に笑い、時には涙し、絆を感じられる時間を作り出してくれます。

対象年齢

『おまえうまそうだな』の対象年齢は3歳から6歳の未就学児から小学校低学年までとなっています。絵本のストーリーはシンプルで分かりやすいのですが、親子の関係や愛情を考えさせられる深いメッセージが込められているため、年齢を重ねるごとに異なる感動を味わえる内容となっています。

絵本に馴染みのないお子様でも楽しめるストーリー展開と、可愛らしい恐竜のイラストが魅力です。初めての読み聞かせや、親子で心のつながりを感じる時間として最適で、リピートして読む価値があります。

【ネタバレ】おまえうまそうだなの最後

『おまえうまそうだな』の結末は、不器用ながらも心からの優しさと愛情を注ぐティラノサウルスの姿に、思わず涙をこぼす読者も多いのではないでしょうか。親子のように深い絆を築いてきたティラノサウルスとウマソウでしたが、ウマソウの本当の家族が現れたことでティラノサウルスは何も言わず静かにウマソウのもとを去ります。それぞれの道を歩むラストシーンは、別れと成長、そして絆の大切さを強く訴えかけます。

最後のシーンは一度読めば心に深く刻まれるもので、家族や友人と過ごす大切な時間を思い起こさせてくれる一冊です。この物語は、多くの読者に愛され続け、世代を超えて心に残る感動を届けています。

本作の伝えたいこととは

『おまえうまそうだな』が伝えたいことは、愛と絆の力ではないでしょうか。この絵本では、肉食恐竜と草食恐竜という、食べる者と食べられる者という関係を超えて絆を築いていきます。不器用なティラノサウルスが示す愛情や、アンキロサウルスの純粋な憧れの心を通じて、「本当の親でなくても、愛情を注ぐことができる」というメッセージが描かれています。

また、この物語は「思いやりの心」や「他者を大切にすること」も教えてくれます。親子のように互いに寄り添うことで、関係が深まり、互いに影響し合って成長する姿が示されています。これは、家族や友人など人間関係の大切さを感じさせ、読者に温かい気持ちを呼び起こします。

この絵本を通して、「大切な人を守り、思いやる心」を育むことの価値が伝えられており、多くの読者にとって心に残るメッセージとなっています。

グッズ化されるほどの人気

『おまえうまそうだな』関連のグッズは幅広いラインナップが揃っており、子供たちだけでなく大人にも人気です。物語の中で愛されるキャラクターをモチーフにしたぬいぐるみやステーショナリーはもちろん、日常生活で気軽に使える商品も充実しています。特に、キャラクターが描かれたエコバッグは環境にも配慮しながら物語の世界観を持ち運べると評判です。また、かわいいイラストがパッケージに施されたクッキーは、小麦・卵・乳が不使用となっており、アレルギーが心配なご家庭にも安心。見た目も楽しく味も美味しいとお土産やプレゼントとして人気を集めています。

これらの商品は、誕生日や記念日のギフトとしても喜ばれること間違いなし！子供たちはお気に入りのキャラクターに囲まれて楽しみ、大人たちはどこか懐かしい物語の雰囲気を日常に取り入れることができます。ファンならぜひチェックしたいアイテムが目白押しです。

おまえうまそうだなの続編は？ティラノサウルスシリーズのおすすめ

『おまえうまそうだな』は、ティラノサウルスシリーズとして続編が数多く存在します。2023年12月に発売された「おまえうまそうだな　さよならウマソウ」でシリーズ16作目となり、長い歴史を通じて、親子愛や成長、友情など普遍的なテーマを描き続け、多くの読者に感動を与えてきました。

順番に読むことで、物語の世界観やキャラクターの成長が感じられるため、シリーズ順に読むことを推奨していますが、量が多く集めるのが大変だという方には、シリーズの原点である1作目『おまえうまそうだな』と、最新作『おまえうまそうだな さよならウマソウ』をおすすめします。

1作目『おまえうまそうだな』では、アンキロサウルスの赤ちゃんとティラノサウルスの勘違いから始まった奇妙な関係ですが、ティラノサウルスなりの不器用な愛と優しさが描かれ、ウマソウへの愛情が感じられる一冊となっています。そして、最新作『おまえうまそうだな さよならウマソウ』では、年老いたティラノサウルスと大人になったウマソウの再会が描かれます。

かつてお父さんとしての愛情を与えられたウマソウは、優しい心を持って立派に成長しており、今度は彼がティラノサウルスを優しさで包みます。1作目と16作目を通して、親子愛の輪が世代を超えて繋がる物語が描かれており、「ティラノサウルス」シリーズ全体のテーマを感じられるとともに、読む人にとっても優しい心を育むきっかけとなる作品です。

おまえうまそうだなのシリーズ一覧

2024年まで、おまえうまそうだなを含むティラノサウルスシリーズは全16作となります。

発売日	書籍名
2003年3月	おまえ うまそうだな
2004年1月	おれはティラノサウルスだ
2004年9月	きみはほんとうにステキだね
2006年1月	あなたをずっとずっとあいしてる
2006年10月	ぼくにもそのあいをください
2007年6月	わたしはあなたをあいしています
2008年12月	あいしてくれてありがとう
2009年11月	であえてほんとうによかった
2010年9月	いちばんあいされてるのはぼく
2011年6月	わたししんじてるの
2012年6月	ずっとずっといっしょだよ
2013年9月	あいすること あいされること
2015年3月	やさしさとおもいやり
2017年9月	ヒヒヒヒヒ うまそう
2018年10月	キラキラッとほしがかがやきました
2023年12月	おまえうまそうだな さよならウマソウ

これらの作品は、ティラノサウルスと他の恐竜たちとの交流を通じて、愛や優しさの大切さを伝えています。各作品の詳細や購入情報については、ポプラ社の公式サイトをご覧ください。

おまえうまそうだなは無料で試し読みできる？

結論から申しますと、試し読みをできるサイトは現在ありませんでした。ただし、おまえうまそうだなの出版社であるポプラ社の公式HPで一部のページが閲覧可能となっています。

恐竜のイラストの雰囲気や文章量をチェックすることができるので、お子さんにあっているかどうかを是非ご確認ください。

おまえうまそうだなは読み聞かせに最適

『おまえうまそうだな』は、親子で楽しむ読み聞かせにぴったりの絵本です。物語は、子どもが夢中になる恐竜のキャラクターや、心温まる親子の絆が描かれており、小さなお子様でも親しみやすく、心に残る内容となっています。読み聞かせを通して、子どもたちはティラノサウルスとウマソウの不思議な親子関係に共感し、愛情や優しさの大切さを感じ取ることができます。

特に、ティラノサウルスの不器用ながらも温かい愛情や、ウマソウの健気な憧れが描かれたシーンは、子どもたちにも深い印象を与えます。読み聞かせ中には、ティラノサウルスの「おまえ うまそうだな」という言葉に笑ったり、親子の別れのシーンにしんみりしたりと、親子で感情を共有する貴重な時間が生まれます。親子で読むことで絆が深まり、何度も読み返したくなる一冊としておすすめです。

口コミ・レビュー

『おまえうまそうだな』は、読者から高い評価を受け、親子で楽しめる感動的な絵本として多くの口コミが寄せられています。この作品は、アンキロサウルスの赤ちゃんとティラノサウルスが「親子」のように絆を育むユニークな物語であり、不器用ながらも深い愛情を示すティラノサウルスの姿に心を打たれる人が多いようです。

口コミには「親としての愛情の大切さを改めて感じた」「子どもが何度も読みたがる」「ラストシーンで思わず涙が出た」といった声が多く見られ、親子の成長や絆の温かさが読む人の心に残ることがわかります。また、キャラクターの愛らしさと心温まるストーリー展開が、親子の読書タイムを一層豊かなものにしてくれる点も高く評価されています。

絵本の魅力は子どもだけでなく、大人も感動できる深いメッセージが含まれているところにあります。親子で読み返すたびに新たな気づきや感動が得られる一冊として、多くのファミリーに愛され続けています。

おまえうまそうだなはアニメ映画にもなった

『おまえうまそうだな』は、宮西達也氏の人気絵本「ティラノサウルス」シリーズを原作としたアニメ映画で、2010年10月16日に全国公開されました。 

本作は、肉食恐竜ティラノサウルスのハートと、草食恐竜の子供ウマソウとの奇妙な親子関係を描いた感動的作です。

監督は、「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」や「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」で作画監督を務めた藤森雅也さんが担当し、声優陣には原田知世さん、加藤清史郎さん、別所哲也さんが参加しています。エンディングテーマは平原綾香さんの「君といる時間の中で」が起用され、作品の温かい雰囲気をさらに引き立てています。 

映画は、素朴で温かみのある映像表現を特徴としており、親子の絆や愛情をテーマに、子供から大人まで幅広い世代に感動を与えました。原作絵本の持つ魅力を忠実に再現しつつ、映画ならではの演出で新たな感動を提供しています。

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おまえうまそうだな 舞台

『おまえうまそうだな』は、絵本だけでなく舞台でもその感動を味わえる作品です。この舞台では、ティラノサウルスシリーズの人気絵本『おまえうまそうだな』と『きみはほんとうにステキだね』の2冊のエピソードが融合し展開されます。ティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんウマソウが織りなす親子の絆、そして心温まる出会いや成長の物語が、舞台上で生き生きと表現され、観客の心を揺さぶります。

この舞台化では、ティラノサウルスの声を人気声優の伊東健人さんが担当し、親子愛の深さをよりリアルに感じられる演技が見どころです。また、ハンドメイド風のセットやキャラクターたちが、絵本の世界観を忠実に再現し、ファンタジックな雰囲気で観客を物語に引き込んでいきます。

日程	会場名	所在地
2024年10月5日(土)	かめありリリオホール	東京都
2024年10月6日(日)	かめありリリオホール	東京都
2024年10月12日(土)	箕面市立文化芸能劇場	大阪府
2024年10月13日(日)	神戸朝日ホール	兵庫県
2024年12月1日(日)	熊本城ホール 大ホール	熊本県
2024年12月21日(土)	美喜仁桐生文化会館	群馬県
2024年12月22日(日)	小山市立文化センター	栃木県

公演の日程や会場について詳しくは、舞台の公式HPをご確認ください。家族で楽しめる特別な時間をぜひ体験してみてください。

おまえうまそうだなの伝えたいこと・シリーズの順番やおすすめについての総括

『おまえうまそうだな』は、宮西達也さんの「ティラノサウルス」シリーズの人気絵本で、親子の絆と成長・愛情をテーマにしています。物語は、ティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんウマソウが、本当の親子のように心を通わせる姿を描き、読者に深い感動を与えます。

シリーズは全16作あり、特におすすめは1作目『おまえうまそうだな』と、再会を描いた最新作『おまえうまそうだな さよならウマソウ』です。このシリーズは、親子の別れや成長、絆の大切さを感じさせる内容で、多くの読者が涙し、「泣ける絵本」としても評判です。

一部の図書館や公式サイトで無料公開されることもあり、親子で気軽に楽しめる機会が広がっています。シリーズ順に読むと、物語の深みが増し、絆のメッセージが心に響きます。映画や舞台化もされ、さまざまな形で愛され続けている作品です。